概要
自由研究プログラムとは
子ども研究プログラム2025(5月編)は、千葉大NESOの3つ目のイベントとして企画されました。今回はこれまでのイベントよりもさらに人数の規模を拡大し、大変好評だった10月編に引き続きグループワーク形式による研究活動を行いました。
実施体制
【参加者】12名(男子10人、女子2人)
小学2年生
小学3年生
小学3年生
小学4年生
小学4年生
小学5年生
小学5年生
小学5年生
小学5年生
小学6年生
中学1年生
中学2年生
千葉、東京、神奈川からご参加いただきました!
【スタッフ】12名(男子8人、女子4人)
奥山 (千葉大学大学院 博士1年 生物学コース)代表
横井 (千葉大学大学院 修士2年 生物学コース)副代表
戸高 (千葉大学大学院 修士2年 生物学コース)
原田 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
高津 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
足立 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
舘坂 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
鈴木 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
山北 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
本郷 (千葉大学 学部4年 生物学コース)
大江 (千葉大学 学部4年 生物学コース)
河合 (千葉大学 学部4年 生物学コース)
スケジュール
5月16日 事前説明会(オンライン)
5月24日 研究合宿1日目
5月25日 研究合宿2日目・研究発表会
内容
5月16日 事前説明会(オンライン)
20:00 代表挨拶・諸連絡
代表の奥山より組織の紹介及び本プログラムについての説明を行ったのち、スタッフの自己紹介を行いました。また、開催場所であるシラハマ校舎・長尾伽藍のオーナーさんより、宿泊先についての説明をしていただきました。
20:15 班分け・顔合わせ
本プログラムでは、12人の参加者を興味関心に合わせて4班に分けました。zoomのブレイクアウトルーム機能を利用し、担当のスタッフとの顔合わせを行いました。最初は緊張した様子が見られる場面もありましたが、自己紹介と併せて好きな生き物や興味のあることについて話す時間を設けることで、無事に打ち解けることができました!
20:30 研究相談
班ごとにやってみたい研究について考え、話し合いました。場所と時間に制限がある中で、どれだけみんなのやりたいことを研究テーマに落とし込めるかが、スタッフの腕の見せ所です!研究テーマを決め、どんな実験をするか計画を立てました。

5月24日 研究合宿1日目
11:00 現地集合
12:00 昼食
13:00 実験・データ収集
みんなで外に出て、研究の対象となる生き物の採集や観察、そして実験を行いました!生徒たち・スタッフともに慣れない場所で戸惑うことも多くありましたが、研究テーマについて理解を深めながら、精力的に活動していました。データについては大学生が中心となって解析を進め、結果からどんなことがわかるか考えました。

17:00 自由時間・お風呂
外遊びを楽しむ生徒が多くいました。なかでもスタッフを交えた ”だるまさんがころんだ” はかなり盛り上がりました!室内ではスタッフに図鑑を見せて話をしてくれる生徒や、大学生のパソコンに興味津々な子、部屋でかくれんぼをする子など、各々が楽しく賑やかに過ごしていました。
19:00 夕食
夕食はカレーでした。おかわりをしてくれる生徒も多くいました!みんなのおうちではどんなカレーを食べるのかな?なんて話で盛り上がりました。

20:00 交流会
ボードゲームやカードゲーム、人狼ゲームで盛り上がりました。中にはスタッフも遊んだことがないゲームもあり、生徒と一緒に方法を模索しながら遊んだりしました。

22:00 就寝
長尾伽藍のベッドで眠りました。安眠間違いなしです!
5月25日 研究合宿2日目
7:00 起床・朝食
みんなしっかり起きることができました。朝に強い生徒も多く、スタッフより早く目が覚めていた子もいたとか!びっくりです。
朝食はスタッフが焼いたホットケーキでした。
9:00 データまとめ
スタッフが整理した結果を振り返りながら、研究のまとめを行いました。前日に考えたようなことに対して、もう一歩進んだ内容まで踏み込んで考えることができました。「こういうことを調べればわかるんじゃない?」という具体的な提案をしてくれた生徒もいました。生徒同士でも議論を行い、共通したテーマについて共に深く考えることでより仲が深まった様子も見受けられました!

12:00 昼食
焼きそばを作りました。ソースと塩の二種類の味を用意したほか、コーンや天かす、青のり、鰹節などのトッピングも用意しました。調理や配膳を手伝ってくれる子も多く、中にはスタッフ以上の働きを見せた生徒もいました!
保護者の方もお招きし、一緒に楽しく食べることができました。

13:30 発表練習
結果を載せたスライドを見ながら、発表練習です。最初はうまく話せなかった子も、だんだん上手になりました。
15:00 研究発表会
今回も多くの保護者の方が足を運んでくださいました。保護者の方とスタッフ、そして友達が見守る中、どの班もとても上手に発表することができました!保護者の方や生徒、スタッフからたくさんの質問があり、いろいろな視点から議論が交わされた非常に有意義な発表会でした。発表会では生徒の発表のほかにも代表の奥山から大学生活や研究活動に関する紹介や、副代表の横井から大学の研究の一部について発表がありました。

17:00 懇親会・解散
懇親会ではアイスを食べながら保護者の方とお話をさせていただきました。普段の子どもたちの様子について聞くことができただけでなく、スタッフからも2日間頑張った生徒たちの様子をお伝えすることができました。集合写真を撮影し、動画でプログラムの振り返りを行って、プログラムの全行程を終了しました。
感想
本プログラムで、子どもたちは本当にたくさんのことを学んでくれました。書ききれないほどありますが、その学びは大きく分けて以下の3つに大別できると思っています。
- 1つのテーマについて、計画・実行・考察の流れを自分で組み立てることができた
- 空いた時間をどう使うか、自分で決めて行動することができた
- 同じテーマについて、仲間と議論と思考を繰り返し、より結論をブラッシュアップすることができた
1. 1つのテーマについて、計画・実行・考察の流れを自分で組み立てることができた
本プログラムでは、立案から実験系の組み立てまで、スタッフの補助はありますが、基本的には自分で行います。どのようなことが知りたいのか、そのためには何をすれば良いのか…このような科学的思考力は、座学が中心の学校教育ではなかなか鍛えられるものではありません。慣れないながらも生徒たちは一生懸命考えてくれました。
2. 空いた時間をどう使うか、自分で決めて行動することができた
このプログラムでは、自由時間が設けられています。ゲームもスマホもない知らない場所で、ついさっき会ったばかりの仲間と過ごす時間です。スタッフが何も言わずとも子どもたちはすぐに打ち解けあい、自然豊かな場所でしかできない遊びを楽しんだり、スタッフの手伝いをしてくれる子も現れ、子どもたちの柔軟性や自主性を垣間見ることができました。
3. 同じテーマについて、仲間と議論と思考を繰り返し、より結論をブラッシュアップすることができた
実験で得られたデータから読み取れることはひとつではありませんし、その受け取り方も同じとは限りません。そこを上手に分担し、そして班の全員が納得できるように考察する必要があります。違う考え方を理解しながら自分の考えもより磨くことができる、非常に良い機会だったのではないかと思います。
そして何より、本プログラムの最大の特徴として、年齢が近い大学生だからこそ、より対等な立場で議論できることが挙げられます。保護者でも教員でもない立場で小中学生と相互に議論を重ねることは、我々スタッフにとっても非常に貴重な経験でした。
また、保護者と大学生というつながりが構築できるのも本プログラムの特徴です。
今回も参加者の方から「また参加したい!」とのお声を頂いているだけでなく、スタッフからも「とても楽しかった!」との感想をもらっています。次回は2025年8月に開催予定です。さらに参加者の方々にとって学びあるプログラムになるよう、スタッフ一同議論を重ねているところです。
次回もどうぞよろしくお願いいたします!

コメント