今回は修士1年の鈴木さんに自己紹介をお願いしました!肉眼では見えない生き物を研究する鈴木さんの生い立ちとは?
プロフィール

・鈴木 ひかり (すずき ひかり)
・2002年2月26日 生まれ
・千葉大学理学部生物学科 卒業
・千葉大学大学院生物学コース 所属
ひとこと
みなさん、初めまして!千葉大学大学院1年の鈴木ひかりです。幼少期から水族館や博物館に行くことが大好きで、生き物に関するイベントや企画展がある度に通っています。生き物の絵を描くことも好きで、現実世界にいる生き物はもちろん、自分でオリジナルの動物を考えて描いていたこともあります(笑)。今では恥ずかしくてとても見せられるものではありませんが、生き物を描く力は様々な場面で役立っているなと感じます。
生い立ち・生き物との出会い
最初に生き物に関心を向けたのは、それこそ私が幼稚園に通っていたときでした。園で飼っていた金魚が大好きで、お母さんのお迎えが来るまで金魚の水槽にべったりと張り付き、金魚が泳ぐ様をいつまでも見ていました。ある時、あまりにも金魚に興味を示す私に、園の先生が「金魚にごはんあげてみる?」と言ってくださりました。エサをあげると金魚が一気に私の元に集まったときの感動は、今でも忘れられません。それから順調にいろいろな生き物にも興味をもつようになり、小中学校では生き物の図鑑を毎日読み漁るほど生き物の魅力にとりつかれていました。高校の選択科目ではもちろん生物を選択し、今に至ります。
大学生活・研究について
現在、私は酵母を用いた研究をしています。酵母は目に見えない程小さな生き物ですが、パンやお酒、味噌などに用いられ、私たちの生活に欠かせない生き物でもあります。私は、目に見えることだけでなく、目に見えない事象を追い求めることも、研究の醍醐味のひとつだと考えています。特に生物学に興味のある人は、どうしても目に見えて動いているものに注目しがちです。しかし、生き物の行動一つ一つが目に見えることで説明できるとは限りません。例えば、くしゃみをするのは小さなホコリなどが鼻の中に入ったときにそれを追い出すためです。パンが膨らむのも、酵母のはたらきで発酵し、炭酸ガスを出しているからなんですよ。目に見えない事も追求することで、自身の視野をどんどん広げられる感覚は、研究活動を行っているからこそ感じられることだと思います。
最後に
生き物を通じていろいろな事に興味を持って欲しいと思います。私は絵を描く楽しさも、本を読む面白さも、生き物を通じて教わりました。最近の世の中では、物事をグローバルな視点から捉えることが求められます。特に科学の分野では、個々の専門の垣根を越えて研究をすることが重要です。私自身が千葉大NESOに参加したのも、生き物を通じて子供たちと触れあうことで、自身の中で新たな視点が生まれるのではないかと考えたためです。そして、NESOの活動では、子供たちも生き物を通して物事を幅広く考える力を培えるよう、精力的に取り組んでいきます。どうぞ応援をよろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。みなさんと「生き物」そして「研究」を通して関われることを心からうれしく思います!!
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